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2020年1月

2020年1月19日 (日)

岩井俊二監督「ラストレター」

とてもとても楽しみにしていた、岩井監督の最新作「ラストレター」を鑑賞してきました。一言、素晴らしかったです。


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出演している福山雅治さんがラジオで今作を紹介する際に"あらすじを説明するのが難しい"と言っていましたが、ほんとその通りだと思いました。岩井さんの作品ってそういうことが多い気がします。言葉の説明だけでは表現しきれない部分がたくさんある。今作は加えて頭の中の糸がもつれそうな展開もあり、25年前の岩井作品「Love Letter」を彷彿ともさせます。あの、観てて"あれ?えーと、あれ??"ってなる瞬間はなんだか楽しい、わくわくします。


丁寧に散りばめられた伏線を、登場人物たちのそれぞれの想いを優しく成仏させるかのように拾い上げていくのがもうなんとも言い難い。私は感動のあまり声を上げて泣いてしまいそうでした(映画館でそんな経験は初めて)。実際むせてしまいましたが。


そして岩井俊二ファンなら、それこそ声を上げて喜びたくなる、過去作からひっぱってきたアイテムや演出が多々あってとても嬉しかったです。


台詞と台詞の間の余白、人物(とくに子供たち)の演技とは言えない自然な佇まい、環境音をそのまま掬うことも、そこに自分がいるかのような映像の動きも、現実と地続きになって、なんていうか、安心する。


岩井さんのよく言われる「岩井美学」というものは単に映像の美しさだけでなく、映し出す登場人物の気持ちや想いだと思います。そして、たくさんの努力とそこから導かれた奇跡はまさに「岩井マジック」、作品の中にきらきらと収まっている。私たちはそれをリアルタイムで、劇場で体感することができる。幸せなことだと思います。


 


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あと何度か、行けるだけ観に行こうと思います。できたら音響の素晴らしい、ドルビーアトモスとかの映画館がいいな!


 


 



 


 


小梅


 


 


 


 

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